「世界史を学びたい!」という大人におすすめの『教養としての世界史の読み方』

世界史1

「教養として世界史の知識を身につけたい」「世界で今起こっていることをもっと深く理解するために世界史を学びたい」と考えている大人の方は少なくないと思います。

そんな方向けに、最近はたくさんの大人向けの世界史に関する書籍が出版されていますね。

 

私も、小学生の頃から歴史が大好きで、大学受験時代も一番好きな科目は世界史でした。

「受験の時あんなに勉強したのに、最近はすっかり知識が抜け落ちてしまって悲しいな、、、」と最近思ったのがきっかけで、書店で世界史関連書籍を探しました。

世界史を解説した本が、意外にもたくさん並んでいて驚いた記憶があります。

数ある中でも私が手に取ったのが、今回ご紹介する『教養としての「世界史」の読み方』(本村凌二著)という本です。

「世界史を学んで教養を身につけたい」と思っていたので、完全にタイトルに惹かれました(笑)

著者の本村凌二さんってどんな人?

『教養としての「世界史」の読み方』を書かれた本村凌二(もとむら りょうじ)さんは、早稲田大学国際教養学部特任教授で、東京大学名誉教授でもあります。

専門は古代ローマ史で、『薄闇のローマ世界』でサントリー学芸賞、『馬の世界史』でJRA賞馬事文化賞を受賞し、さらに一連の業績により地中海学会賞を受賞しました。

著書に、『多神教と一神教』(岩波新書)、『ローマ帝国 人物列伝』(祥伝社新書)、『競馬の世界史』(中公新書)、『世界史の叡智』(中公新書)、『愛欲のローマ史』(講談社学術文庫)、『地中海世界とローマ帝国』(「興亡の世界史」4、講談社)などがあります。

以下参考までに、本村凌二さんが受賞された賞について、簡単にまとめておきます。

サントリー学芸賞

1979年に創設されました。対象となる著書は、人文科学・社会科学の研究者が日本語で執筆し、日本国内で出版したものです。

数多くの文学賞が存在するなか、学術書を対象にした賞は数少ないので、話題性がある賞として知られています。

JRA賞

1954年、競馬予想紙を発行していた啓衆社が、中央競馬の活躍をたたえるための賞として「啓衆賞」という賞をを設けたのが始まりです。

1987年からJRAの主催となり、それと同時に「JRA賞」という名称に変更されました。

22の部門のうち、本村凌二さんが受賞したのは、馬事文化の発展に顕著な功績のあった個人・団体を表彰する「JRA賞馬事文化賞」です。

地中海学会賞

1977年、地中海・環地中海域の研究や関連分野間の交流のために「地中海学会」という学会が設立されました。

事業として、講演会やシンポジウム、研究会の開催に加え、学会誌や月報の発行、文献・資料の収集などをしているほか、公開音楽会のも行っています。

『教養としての「世界史」の読み方』の内容

もちろん、ここでこの本の内容をすべて書いてしまうわけにはいきませんが(笑)、「いったいどんなことが書いてあるのか、大雑把でいいから知りたい」という方もいらっしゃると思いますので、ちょっとだけ内容を「チラ見せ」します(笑)

まず第1章は、「文明はなぜ大河の畔から発祥したのか」について。
文明発祥に必要な条件や、都市国家はどのようにして誕生したのかということについて記されています。

続いて第2章。「ローマとの比較で見えてくる世界」というテーマで、オバマ大統領と皇帝セプティミウス・セウェルスの共通点を論じたり、ローマ皇帝とアジアの皇帝を対比させたりと、大変興味深い内容となっています。

第3章では、世界史の「同時性」に注目しています。
「ザマの戦い」と「垓下の戦い」が同じ年に起きたことや、「アルファベット、一神教、貨幣」が同時代に誕生したこと、そして「産業革命はなぜイギリスで起き、アジアでは起きなかったのか」などについて解説されています。

第4章は「民族移動」について。大航海時代が始まったことによる民族移動、宗教弾圧による民族移動や騎馬遊牧民の行動など、さまざまな「人の移動」が取り上げられています。
また、民族移動がもたらす価値観の対立が国家を揺るがすことや、ウクライナ問題はなぜ解決できないのか、といった問題にも言及しています。

第5章は宗教についてです。「人はなぜ唯一神を必要としたのか」、「ユダヤ教はなぜ普及しなかったのか」について解説しているほか、宗教対立や戦争について、本村さんご本人の見解が述べられています。

第6章のテーマは、「共和政から日本と西洋の違いがわかる」です。
「ギリシアで民主政が評価されなかった理由」や、「なぜアテネ・スパルタではなく、ローマのみが強国になれたのか」、「日本に共和政が根づかない理由」など、とても興味をそそられる内容でした。

最終章である第7章は、歴史を学ぶ意義や、今世界が抱える様々な問題に対する本村さんの見解が記されています。

まとめ

本村凌二さん著『教養としての「世界史」の読み方』をご紹介しました。

正直上に挙げたのは、この本の「ほんの一部」です。

本当はもちろん、もっともっとたくさんの内容が書かれているのですが、そのなかでも特に印象に残ったところを取り上げ、ご紹介させていただきました。

この本は、世界史に対して様々な気付きを与えてくれると同時に、「もっと世界史を勉強したい」と思わせてくれます。

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