【中学受験】社会の暗記が苦手なお子さんにおすすめ!『くらべてわかる できる子図鑑』

できる子図鑑 社会

中学受験での苦労の一つ、社会の暗記。私も経験したので分かります。膨大ですよね。

たまに暗記が得意でどんどん覚えられる、なんてお子さんもいますが、とても稀です。

大部分のお子さんは、日能研の「メモリーチェック」、サピックスの「コアプラス」、四谷大塚の「四科のまとめ」あたりを、泣きそうになりながら何回も何回も繰り返して、それでもまだ覚えられない、と嘆きます。

私は「四科のまとめ」を使用していましたが、結局全ては覚えきらないまま入試に突入しました。

しかし、実際上で挙げたような問題集をパーフェクトにしてから受験に臨むお子さんがどれだけいるでしょうか。

受験で必要なのは社会だけではありません。
勉強時間の多くをまず算数に注ぎ、国語の文章読解の勉強、そして言語分野や漢字の暗記をして、理科は生物と地学の暗記、化学や物理の計算(化学は暗記もかなりありますね)、そして社会の地理、歴史、公民。このように幅広い内容を、小学校高学年という短い時間で勉強しなければならない以上、社会ばかりに時間を割いてはいられません。

そこで今回は、現役家庭教師の私が、効率よく社会を暗記するツールとして、『くらべてわかるできる子図鑑』(旺文社)というテキストをご紹介したいと思います。

 

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『くらべてわかる できる子図鑑』のいいところは??

このテキストのいいところは、なんといっても、題名の通り「くらべて」勉強できるところです。

例えば、歴史で混乱する事項の代表格、「元禄文化」と「化政文化」に関しても、左ページに「元禄文化」、右ページに「化政文化」というように、見開きで見やすくまとまっています。

カラーで絵や写真も豊富に載っているので、非常にわかりやすいです。また、元禄文化、化政文化のそれぞれのページに「入試ポイント」が記されており、「元禄文化は上方の豊かな町人中心」、「化政文化は江戸の町人中心」といった大事なポイントも目立つように書かれています。文化史は、つい人名や作品名を覚えることばかりに気を取られがちですが、こういった「文化自体の特色」といった部分も、入試で問われる重要事項です。

そして、「くらべて覚える」ことの効果は計り知れません。バラバラにそれぞれ暗記するのではなく、2つ以上の事項を比較しながらまとめて覚えることで、そのことに対する理解が深まり、知識は定着しやすくなるのです。また、一つを思い出すと、芋づる式に、くらべて覚えた他のことも思い出します。

このように「複数の事項を比較しながら関連付けて覚える」ということは、時間がかかるように見えて、実は非常に効率が良いのです。

もちろん、元禄文化と化政文化だけでなく、「天平文化と国風文化」「鎌倉文化と室町文化」といった対比も載っています。

文化以外の単元、たとえば、江戸時代の政治改革(享保の改革、田沼意次の政治、寛政の改革、天保の改革)についても(ここも非常に混乱しやすい分野ですね…)、わかりやすくまとまっています。

また、天下統一を目指した武将たち(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)がそれぞれどんな合戦をし、どのような政策を行ったのかについても、対比されています。

歴史編の最後には、「おぼえておきたい人物」という項目があり、歴史上の主な人物の功績を表にしてまとめてあります。

例えば大久保利通、木戸孝允の部分は、以下のようになっています。

大久保利通 薩摩藩の出身で、明治時代初期の政治家。
・西郷隆盛とともに薩長同盟を成立させた。
明治維新の中心人物
版籍奉還廃藩置県などの改革に努めた。
岩倉使節団に参加し、海外の産業・文化を学んだ
・中央集権体制の整備にあたった
木戸孝允 長州藩の出身で、明治時代初期の政治家。
・若いころは桂小五郎と名乗っていた。
・吉田松陰の下で学んだ。
・西郷隆盛らと薩長同盟を結ぶなど、倒幕運動に活やくした。
明治政府の中心人物であり、明治維新後は版籍奉還などを行った。
岩倉使節団に参加し、海外の産業・文化を学んだ。

(表の中で赤字・青字になっているところは、実際にテキストでもそのようになっています。また、テキストには、人名の下に似顔絵が載せてあります。)

このようなまとめ方をしている教科書はなかなかないので、普段と違った視点で学ぶことができますね。
入試問題でも、人名を隠して、人物の功績の説明文を読ませ、どの人物のことを述べているか推測させる問題は頻出ですから、入試対策としてはとても有効です。

歴史以外、例えば地理では、「気候区によるちがい」、「抑制栽培と促成栽培」、「日本の貿易の今と昔」などを含む31単元、公民では、「中央と地方の政治」、「国際連盟と国際連合」など、混乱しがちな部分がしっかりとまとまっています。

このように「比較しながら理解し、暗記する」という作業は、中学入試に役立つだけにとどまりません。大学受験や、その先の勉強など、すべての学習において、「比較する」ことは学問の基本です。

将来に役立つ「比較する」能力を身に着けながら、中学受験に向けた暗記にも役立つのですから、一石二鳥ですね。

『できる子図鑑』を使う上での注意点

『できる子図鑑』をほめちぎってきましたが、ひとつ注意点を挙げるとすれば、「あまりこのテキストに頼りすぎるのは良くない」ということです。

「え、良いテキストだって言ってたじゃない」と思われるかもしれません。

しかしこのテキストは、対比して覚えた方が良いことをわかりやすくまとめている本であって、入試の必要事項をすべて網羅しているわけではありません。よって、塾のテキストなど、メインとしている教科書をしっかり学んだうえで、『できる子図鑑』を使って理解を助け、暗記の効率を上げる、という使い方が一番望ましいです。

理解した後は、問題演習が大事

算数など、思考力を必要とする科目では、「問題演習が大切」ということに誰もが納得するでしょう。

しかし、社会などの暗記量の多い科目となると、途端に問題演習が減ってしまうお子さんがいます。
「とにかく教科書を何回も読む」「何十回も書いて覚える」といった、「インプット中心」の学習になってしまい、アウトプットがおろそかになってしまいます。

「教科書を何回も読む」「書いて覚える」という勉強法が悪いと言っているのではありません。私も教科書がボロボロになるまで読み込みましたし、大きなペンだこができるほど書いて覚えることもしました。

しかし、「アウトプット」をおろそかにしてはいけません。

問題を読み、その問いに合った答えを記憶の引き出しの中から引っ張り出してきて答える、という作業は、記憶のさらなる定着に繋がりますし、答えを引っ張り出せなかったとき、すなわち忘れてしまって答えられなかったときも、それはそれで出来ていないところの確認になりますし、「これはできなかった」という記憶に残りますから、定着しやすくなります。

また、単なる丸暗記だけでは太刀打ちできない問題を解く練習も必要です。

地形図や統計グラフを読み取ったり、歴史の時代背景を考えて答えたり、公民で習った分野が、実際に最近起こった問題とどのように関わっているのか考えたり、思考力を問われる問題は社会でもたくさん出題されています。

このように社会でも、算数や国語と同じように問題演習は大切です。
インプットとアウトプットをバランスよく学習に組み入れていきましょう。

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