人気の受験算数問題集、『プラスワン』のレベル、使い方は?

プラスワン

インターネットでも評判のいい『算数 プラスワン問題集』。

今ページを見ている方はおそらく、お子さんにプラスワンをやらせるかどうかまよっていらっしゃる親御さんでしょう。
あるいは評判がいい問題集なのでひとまず買ってみたけれど、どういう使い方をすればいいのか分からず困っていらっしゃる方かもしれませんね。

それでは早速、『プラスワン』はいったいどんな問題集なのか、そしてレベル、使い方などを見ていきましょう。

ここでは紹介するのは、私がこの問題集を使用している方法ですが、必ずしもお子さんにとってこれがベストとは限りませんので、このページはあくまで参考程度にして、お子さんに最もあったやり方を探してあげてください。

私は家庭教師をしていますが、この『プラスワン』を解かせるのは、どちらかというとレベルの高い子どもです。

難関校~最難関校を目指す生徒の基礎力固めに使っています。
中堅以下を目指すお子さんには少しレベルが高すぎますので、この問題集ではなく、四谷大塚の『四科のまとめ』などを使用します。

 

使い方は?いつ頃から始めればいいの?

5年生後期から使うのがいいでしょう。

なぜ5年後期なのかというと、この時期はまだ、6年生と違って時間的に余裕があり、算数にたっぷりと時間を割いても良い時期だからです。

大手の塾だと、おそらく5年後期は、社会ではかなり重い分野である「歴史」に取り組まなければならず、時間がないと感じる親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、まだそこまで焦る必要はありません、理科や社会は、5年生のうちは基本的な流れや原理を理解していればよく、細かい用語を詰め込むのは、6年生になってからで遅くありません。

それよりも5年生のうちは、短期間で伸ばすことが難しい算数に最も時間を使うべきです。

5年生で算数の実力を固めてしまう必要がある、と言っても過言ではないでしょう。

さて、それではプラスワンの話に戻ります。

夏期講習が終わったあたりから、1日に5問程度のペースで進めます。
算数が特に得意な子は、一日10問以上やってしまうこともありますが…

間違えた問題、解き方が分からなかった問題にはチェックをつけておき、ひとまず解説を読んで理解します。
次の日、その日の5問を解く前に、前日にやった問題でできなかったもの(チェックがついている問題)を解き、正解すればチェックを消すか、チェックの上から丸を付け、できたことがわかるようにしておきます。
もし解けなければ、また解説を読んで思い出し、次の日にもう一度解き直します。

このときに気を付けてほしいのが、「ただ問題の解き方を覚えてしまっただけ」にならないよう注意することです。

問題の解き方を覚えるのは決して悪いことではないのですが、「覚えただけで理解しておらず、同じ原理の問題が出た時に解けない」という状態では困ります。
ですから、『プラスワン』でできなかった問題を出来るようにした後、「類題」に、ぜひ取り組んでほしいと思います。
類題はどこから探してきても構いません。
塾の教科書や指定された問題集でいいでしょう。
もしご両親が算数が得意でしたら、その場で問題を作って出題してあげるのもいいですね。

こうして、ただ解き方を暗記しただけになっていないか、きちんと解き方を「理解」し、「活用」できるレベルになっているか、確認しましょう。

この作業は、大変重要になりますので、決して飛ばさないでいただきたいと思います。
できなかった問題を理解して解けるようにし、さらにそれを活用して類題までマスターするのと、ただプラスワンの問題を1題暗記するのとでは、雲泥の差です。

かならず、プラスワンで身に着けた考え方を、類題で活用する力をつけるようにしましょう。

そして、このような一連の作業を本来はすべて自分でできるといいのですが、初めのうちはなかなか難しいと思いますので、できればご両親が手伝ってあげてください。

上述のように5年生の後期から始めた場合、おそらく1月ごろにはプラスワンが終わると思います。

そうしたら、プラスワンで身に着けた基礎力を活かして、応用問題に沢山取り組んでみましょう。
応用問題、発展問題といっても、たいていは基礎的な考え方の組み合わせです。
天才しか解けない問題ではありません。
そんな問題では、ほとんどの人が解けなくて、入試で差がつきませんからね。

応用力をつける問題集としては、『特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集』などがありますね。

算数がかなり得意なお子さんは、基礎固めはもうプラスワンで終了し、あとは発展問題ばかり解くのでもいいと思いますが、もし少し不安な場合は、時間がとれる6年生の夏休みにこの『プラスワン』をもう1周解き、最後の基礎の確認をすると良いでしょう。
このとき、またノートや紙に一から問題を解く必要はありません。

問題を読んだら頭の中で解法を組み立て、答えまでたどりつく形を思い描けたら、解答を見て、自分の解法があっているか確認しましょう(※)。
この方法でどんどん進めていけば、あまり時間がかからずに復習を完了することが出来ます。

『プラスワン』のレベルが合わない場合は?

とりあえず買ってみたけれど、やっぱり難しすぎた、という場合や、逆に簡単すぎたという場合もあるでしょう。

まず難しすぎる、という判断の目安ですが、2割程度しか解けない、もしくはそれ未満の場合は、その問題集は難しすぎると判断してください。

社会など暗記物の場合は、それでもいいのですが、算数の場合は、あまりよろしくありません。

というのも、社会や国語の言語分野などの暗記問題は、全然できないような問題集を何回も繰り返して完璧にすることで実力アップが望めますが、算数などの思考を必要とする分野は、ある程度自分の思考力に合ったレベルから取り組まないと、「1冊やったけど難しすぎて理解できず、結局何も身に着かなかった」などということになりかねないからです。

ですから、この問題集が難しすぎると感じた場合は、ためらわずにレベルを下げてください。

レベルダウンしたからといって、必ずしもそのレベルにいつまでもとどまってしまうとは限りません。

例えば、まず『四科のまとめ』で基礎的な問題をマスターし、レベルアップしたところで、もう一度『プラスワン』に取り組んだら、6割くらい解けるようになっていた、などということは十分にあり得ます。

焦らず土台をしっかり作ってから、次の段階へと進んでいきましょう。

 

さて、逆に「簡単すぎる」場合はどうすればいいのでしょうか。

まず判断基準ですが、ほとんど全ての問題を、30秒以上考えずに解き方が分かってしまう場合、「簡単すぎる」と判断して下さい。

しかし、だからといって、この問題集が無駄になってしまうわけではありません。

『プラスワン』は、抜けがないかチェックする教材、という位置づけで、スピーディーに進めていきましょう。

この場合、いちいち解答を紙に書くことはせず、上の(※)のように、頭の中で解法を思い浮かべるだけ、という方法をとりましょう。

もしこれで全部できてしまえば相当な自信になりますし、逆に少しでもできない問題があれば、実力アップの糧になります。
どちらにせよ、『プラスワン』を有効活用できますね。

合わせて使いたい問題集は?

大抵のお子さんは塾に通われていると思いますので、あまりたくさんの問題集に手を広げると、どれも中途半端になってしまう可能性があります。

なので塾に通い、さらに『プラスワン』もやっていれば、他に問題集をやる必要はないでしょう

…と言いたいところなんですが、ひとつおろそかにしてほしくないものがあります。

計算です。

受験では、計算の工夫が大切になってくる部分が多々出現します。

掛け算でうまく順序を変えて100や1000のまとまりを作って暗算する、とか、3.14の計算が1回で済むようにまとめる、等々、挙げればきりがありませんが、こういったものは、普段の練習なくしては身につきません。

逆算問題の練習も大事ですね。

普段から計算の工夫や逆算の練習をして鍛え上げ、入試本番では自然と手が動く、くらいのレベルまで持って行くことが望ましいですね。

計算の問題集はたくさんあります。

旺文社の『でる順過去問 計算 合格への920問』、東京出版の『計算名人免許皆伝』などがありますね。

四谷大塚の『計算』もおすすめです。4年上下、5年上下、6年上下揃っています。

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