アレクサンドラ・トゥルソワに注目!4回転サルコーを跳ぶ驚異の13才

トゥルソワ

すっかり寒くなり、フィギュアスケートシーズン真っただ中ですね!

グランプリファイナルでは日本勢が健闘し、ジュニアグランプリファイナルでも紀平梨花(きひら りか)選手が世界初の偉業を成し遂げました。

紀平梨花が世界初の快挙!!ジュニアグランプリファイナル2017

そして21日からは、全日本選手権が開催されますね!
私も楽しみで仕方ありません。
オリンピック出場をかけて戦いを繰り広げるシニアの選手たちはもちろんのこと、勢い溢れるジュニアからの推薦出場の選手たちからも目が離せません。

特に、紀平選手には大注目ですね!

ただ今回ご紹介するのは、日本の選手ではありません。

アレクサンドラ・トゥルソワ(Александра Вячеславовна Трусова)選手です。

先日名古屋で開催されたジュニアグランプリファイナルで優勝した、若干13才のロシアの選手です。
男子でも難しい4回転を、13才にして跳べる女子選手として、最近注目されています。
残念ながら試合での成功率はまだ高くないようですが、これからの成長に期待大の選手です。

そして、強豪ロシア勢のうち多くの選手が師事する、エテリ・トゥトベリーゼコーチの門下生ですね。

トゥルソワってどんな選手??

トゥルソワ選手は、2004年6月23日生まれの13才、今シーズンジュニアに上がった選手です。

出生地はリャザンというところで、所属クラブは「サンボ70」、あの世界女王エフゲニア・メドベージェワ選手や、今シーズンシニアに上がって注目されているアリーナ・ザギトワ選手と同じクラブです。
コーチもメドベージェワ選手と同じで、エテリ・トゥトベリーゼコーチと、セルゲイ・デュダコフコーチですね。

今シーズンのジュニアグランプリシリーズとファイナルはすべて優勝し、しかもファイナルでたたき出した205.61点という数字は、ジュニア歴代2位の高得点です。
(ちなみに歴代1位は、同じクラブのアリーナ・ザギトワ選手が昨シーズンの世界ジュニアで出した208.60点です。)

しかも、ファイナルのショートでは、73.25点という、ジュニア世界最高得点を記録しました。
それでも本人はスピンなどに反省点があるとコメントしており、まだ得点を伸ばせる余地がありそうです。
またフリーでは、4回転の転倒と、トリプルルッツ-トリプルループのミスがあったうえでの205.61。
もしノーミスなら、あと7点くらいは伸びるでしょう。

なんといっても彼女はまだジュニア1年目。来シーズンにはさらに記録を更新し、ジュニア歴代最高を次々に更新してくるかもしれません。
しかも彼女は、今4回転サルコーを跳べるだけでなく、4回転トーループの習得にも意欲を見せているとのことです。
それだけではありません。
観客を魅了する表現力に定評のあるイタリアのカロリーナ・コストナー選手の名前を挙げ、「彼女のように滑れるようにならなくては」と語っています。

現状のままでもすごすぎるくらいの才能を持つ彼女が、さらに技術面・表現面でレベルアップしたら、いったいどんな化け物になってしまうんでしょうか。。。

トゥルソワ選手が跳ぶ4回転サルコーって、どのくらい難しいの?

男子選手の場合、最初に習得する4回転ジャンプは「4回転トーループ」であることが多いのですが、女子選手の場合、サルコーを跳ぶ選手が多いですね。

あの安藤美姫(あんどうみき)さんが跳んだのもサルコーでした。

この4回転サルコーですが、女子選手より肉体的に有利な男子選手でさえ、成功するのは簡単なことではありません。
オリンピックチャンピオンの羽生選手も、4回転サルコーは失敗してしまうことも多く、実際オリンピックでは転倒していますし、同じくトップ選手の宇野昌磨(うの しょうま)選手も、4回転サルコーの成功率は決して高いとは言えません。

そのくらい難しいジャンプなのです。

なぜトゥルソワは4回転が跳べるのか

さて、男子選手でも難しい4回転サルコーを、なぜ13才の、しかも女子選手であるトゥルソワ選手が跳べるのでしょうか。

まず1つ目の理由としては、彼女の回転能力の高さにあります。
下の動画をご覧ください(先日のジュニアグランプリファイナルのフリースケーティングです)。
4回転こそ転倒してしまいましたが、ジャンプの回転が非常に速いことがわかります。

そして2つ目の理由としては、まだ体が小さく細くて、身体が軽いということが挙げられるかもしれません。
身体が軽いと、その分高く跳ぶのが容易になります。
女性特有の体型変化を迎えた後もこのジャンプ力を維持できるかというのは、一つのポイントになってくるでしょう。

コーチのエテリ・トゥトベリーゼってどんな人?

トゥルソワ選手のコーチ、エテリ・トゥトベリーゼさんは、モスクワ出身で、5人兄弟の末っ子としえ生まれました。
シングル選手だった時代もありますが、後にアイスダンスに転向しました。

セルゲイ・デュダコフとともにコーチとして選手を指導しており、ソチオリンピックの時には、団体金メダルに貢献したユリア・リプニツカヤ選手のコーチも務めていました。

現在のエテリ組筆頭と言えば、間違いなく、世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ選手でしょう。
しかし、エテリコーチの門下生には、メドベージェワ選手のほかにも強い選手が沢山います。
今シーズンシニアのグランプリファイナルで優勝したアリーナ・ザギトワ選手や、ザギトワ選手と同期のポリーナ・ツルスカヤ選手もエテリコーチ門下です。

また、ジュニア選手の強さもすごいですね。
なんと、今シーズンのジュニアグランプリファイナルで表彰台にのった選手は全員、エテリコーチの生徒なのです!

すごいコーチですね。。。

エテリ組はなぜ強い??

これほどまでに実力ある選手がそろうエテリコーチの門下ですが、強さの秘訣は何なんでしょうか?

以前、エテリコーチはインタビューで、「私たちのチームの強さの秘密は、練習にある」と言っています。
エテリコーチの生徒たちは、実際に試合で滑るプログラムよりも難易度の高いことを練習しています。

例えば、試合で3回転の2連続ジャンプを跳ぶとしたら、練習では、3回転を3連続や、4連続で跳ぶのです。
この練習に関して、エテリコーチは「練習で150%を出し、本番では110%を出すため」と説明し、「練習でプログラムより難しいことができれば、本番で精神的に楽でしょう」と言っています。

たしかに、3回転を5連続で跳ぶことができれば、2連続で跳ぶくらい簡単ですから、本番で落ち着いて力まずにできるでしょう。

私も以前から、「どうしてロシアの選手たちはこんなにもミスが少ないのだろう?」「ノーミスの演技を連発できるのはなぜだろう?」と不思議に思っていたのですが、この練習法を聞いて、なるほどなと思いました。

トゥルソワ選手の今後の試合は??

才能あふれるトゥルソワ選手、今後の成長から目が離せませんよね。

そんなトゥルソワ選手の次の試合は、21日から始まるロシア選手権です。
シニア選手と戦う貴重な機会、きっと良い経験になるでしょう。
そして何より注目は4回転サルコーです。
まだ試合での成功率は高くありませんが、ここ一番で、決められるといいですね!

そして3月には、シーズン締めくくりの世界ジュニア選手権があります。
オリンピックには年齢上出場できませんので、今シーズントゥルソワ選手にとって最も大きな大会は、世界ジュニアになります。

3か月でどんな成長を見せてくれるのか、楽しみですね!

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