ナルニア国物語第5巻は映画化される??中学受験生にもおすすめの『馬と少年』!!

馬と少年

ファンタジー大作、ナルニア国物語。

小学生の頃に親しんだという方も多いのではないでしょうか。

私もその一人です。
正直、「親しんでいた」とかいうレベルではありません。
「どっぷりと浸かって」いました(笑)

初めてナルニア国物語を読んだのは小学2年生の頃で、1巻の『ライオンと魔女』から順番に読み進めました。

7巻あるこのシリーズの中でも、私が最もハマったのが、この『馬と少年』です。

この物語は、偉大な王アスラン(アスランについてはこちら)の壮大な物語の一部であるとともに、人間の成長を描いた物語でもあります。
(正確にいうと、言葉を話す馬である「ブレ―」の成長物語でもあります。ナルニアでは、人格を持ち、言葉を話すことができる動物と、そうではない普通の動物がいます。)

『馬と少年』のあらすじ

『馬と少年』は、ナルニアが人間界から来た4人の王と女王(ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシー)によって治められ、黄金時代を迎えていたころの物語です。(この4人は「ペベンシー兄弟」と呼ばれています。詳しくはこちらをご覧ください。)

王と女王たちは賢く優しく、ナルニア人は皆自由で、国は繁栄していました。

また、ナルニアの隣国であるアーケン国も、聡明な王によって治められる自由な国でした。

一方、ナルニアやアーケン国のはるか南にあるカロールメンは、その真逆と言ってもいいような国で、国王のティスロックが絶対的な権力を握り、貴族たちが民を支配していました。
奴隷たちは、運よく楽な仕事につける者もいましたが、乱暴な主人に仕え、苦役に送られる哀れな奴隷たちも大勢いました。
また国王の名前を口にするときは「御代とこしえに!」と言わなければならないなど、王朝の力が絶対視されていました。

以上が、おおざっぱですがこの物語の背景です。

 

物語は、少年シャスタの描写から始まります。

シャスタは、カロールメンで漁師のアルシーシュに育てられます。

といっても、「育てられた」というよりむしろ「こき使われた」という表現の方がふさわしく、アルシーシュは幼いシャスタに山ほどの仕事を押し付け、その上気に入らないことがあるとすぐに殴るというありさまでした。

あるときシャスタは、冷酷なタルカーン(貴族)に売り払われそうになり、そのタルカーンの馬であるブレ―と一緒に北の国に向けて逃げ出します。

実はこのブレ―も、北の国で生まれたもの言う馬で、幼いころにカロールメンにさらわれた身であり、シャスタに一緒に逃げようと言ったのでした。

逃亡中、ブレ―とシャスタは、タルキーナ(女性の貴族)であるアラビスと、雌馬のフィンに出会います。
アラビスは、タルキーナとはいえ、まだシャスタと同じくらいの年齢の少女です。
フィンは、北国生まれのもの言う馬で、ブレーと全く同じような身の上でした。
アラビスとフィンも、事情があってナルニアに逃げていく途中だったので、4人(2人の人間と2頭の馬)は、一緒に旅をすることになりました。

奴隷のように育てられたシャスタと、身分の高い家に生まれたアラビスは、初めはお互いのことを快く思っていませんでしたが、度重なる試練を共に乗り越えていくうち、徐々にお互いへの理解を深めていきます。

旅の途中で一行は、カロールメンの王子が、アーケン国やナルニアを攻撃しようと計画しているのを知ってしまいます。
しかも宣戦布告をして戦をするのではなく、平和な北国を不意打ちしようという、卑怯な策略でした。

一刻も早くアーケン国やナルニアにこのことを知らせるため、一行は先を急ぎますが….

この本を中学受験生にお勧めする理由

タイトルにも書いたように、この本は、中学受験をするお子さんにもおすすめです。
「気晴らしになるから」とか「息抜きのために」ではなく、純粋に「受験の役に立つ」と私は思っています。

実は、私自身小学5年の頃、この本にハマっていました(笑)
一応3年生までに全巻一通り読んではいたのですが、5年生になってなんとなくもう一度読みたくなって読んでみたところ、なぜかハマってしまったのです。
特にアラビスが好きで、彼女のセリフを暗唱したりしていました。変なことやっていたなあ、と自分でも思います笑
私は幼いころスポーツや身体を動かすことが好きで、強い女性に対する漠然とした憧れみたいなものがあったので、少女の身でありながら馬を乗りこなし、その他にも色々な運動が得意なアラビスに惹かれたのかもしれません。
年齢的にも自分のちょっと上くらいで、あこがれの対象としてもちょうど良かったんじゃないでしょうか笑
さきほど息抜きや気晴らしのためではないと言いましたが、私の場合は完全にこの本を読むのが息抜きになっていましたね(笑)

ファンタジーですし、児童文学なので、読みやすくてもちろん息抜きにもなると思います。

ただ受験の役に立つと言ったのは、中学受験で頻出の「少年の心の成長」が、非常にわかりやすく、明快に描かれているからです。
(人間だけでなく、馬までも人格的に成長してしまうのも見どころです笑)

受験をするお子さんを持つ方は既にご存知かもしれませんが、「少年や少女が、試練に直面することで内面的な葛藤を経験し、それを乗り越えることで人格的に大きく成長する」というのは、もう中学入試の文章読解の定番パターンです。
記号選択でも記述問題でも出題されます。

『馬と少年』では、旅をする少年や馬たち全員が、様々な試練を経て内面的に成長する姿を見てとることができます。

例えば先ほど紹介したアラビスは、初めから誠実な性格ではあったものの、少々気難しく、身分の低いシャスタとあまり話したがりませんでした。
高貴な生まれのせいか、とても気位が高かったのです。
旅の途中でも、役人たちを見ると、「私が誰の娘か分かったら、この人たちはおそれ入って敬礼するのに」などと考えていました。

しかし、やがて自分の愚かさに気付くことになり、今までの自分の考えや態度を恥じることになるのです。(アスランがそのように導きます)

シャスタは、育ちが良くなく、意地の悪い大人ばかり見て育ったために、人を疑ったり、卑屈になったりする性格でした。
しかし、北国の人々に出会い、真に気高く、自由な身に生まれた聡明な大人たちの姿を見て、それまでの考えが変わっていきます。

このように『馬と少年』は、中学受験でよく出題される「試練を通して、少年が心の成長を遂げる」というテーマが、子どもにもわかりやすい形で描かれています。
私自身、予習シリーズ(四谷大塚のテキスト)でこのテーマ(試練、葛藤、成長)を学んだ時、真っ先に『馬と少年』が頭に浮かびました。

中学受験をするお子さんを持つ方の中には、「読書をさせたいけれど、どんな本を読ませればいいのかわからない」と悩まれる方も多いでしょう。
この『馬と少年』は、受験をするお子さんに私が自信をもって勧められる本のひとつです。

※一応補足しておきますが、高校受験や大学受験でなく、あくまで中学受験をするお子さんへのおすすめです(笑)
もちろん中学生や高校生が楽しみのために読むのならばいいと思いますが(私も今でも読みます)、受験ではもう少し難解な文章を読み解くことが求められますので、高校受験や大学受験にはあまり役立たないでしょう。

映画化はされるの??

第4章『銀のいす』の映画化がすでに決定しましたので、第5章もいずれ映画化されるのではないかと私は思っています。(そうであってほしいという希望的観測(笑))

ですが第5章の映画化に関する情報は、今のところ何も出ていないようです。

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