まもなく世界選手権!五輪女王アリーナ・ザギトワの強さや所属クラブについて

ザギトワ

世界フィギュアスケート選手権が近くなってきましたね。

五輪女王のアリーナ・ザギトワ(Алина Ильназовна Загитова)選手は、世界選手権にも出場予定です。

今回は、ザギトワ選手の強さや所属クラブの情報、そして普段の練習の様子についてまとめました。

平昌オリンピック団体戦でノーミスの演技

まずはこちらをご覧ください。ピョンチャンオリンピック団体戦の、アリーナ・ザギトワ選手のフリーです。

そしてこちらがプロトコルです。

ザギトワ プロトコル

減点なし、そして加点だらけ。「完璧な演技」としか言いようがありません。

そしてご存知の通り、個人戦でもショートはノーミス、フリーでは最初のコンビネーションが単独になったものの、見事にリカバリーして素晴らしい演技を見せ、金メダルに輝きました。

アリーナ・ザギトワはなぜこんなにも強いのか

ザギトワ選手が世界に名をとどろかせたのは、ジュニア2年目(2016-2017シーズン)のことです。
ジュニアグランプリシリーズを勝ち上がると、Jr.グランプリファイナルで優勝、さらに世界ジュニア選手権ではディフェンディングチャンピオンの本田真凜(ほんだ まりん)選手を破り、頂点に輝きます。

そして今シーズンシニアデビュー。快進撃は続きます。

シニアに上がったばかりであるにもかかわらず、グランプリシリーズは2戦とも優勝、そして名古屋で開催されたグランプリファイナルでも、世界の強豪たちを下して金メダルを獲得しました。

12月に開催されたロシア選手権でも、現世界女王のエフゲニア・メドベージェワ選手欠場の中、圧倒的な強さを見せて優勝しました。

なぜこんなにも強いのでしょうか。その秘密に迫っていきたいと思います。

所属クラブは世界女王と同じサンボ70

ザギトワ選手は6歳でスケートを始めました。

現世界女王のメドベージェワ選手が師事するエテリ・トゥトベリーゼ派の門を叩いたのは、2015年のシーズンオフのことです。このときから、トップ選手を多数輩出する「サンボ70」で、ザギトワ選手も練習を積むことになったのです。

サンボ70には、メドベージェワ選手をはじめとして、世界トップレベルの選手たちがしのぎを削っています。
ザギトワ選手と同期のポリーナ・ツルスカヤ選手や、ジュニアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手、アリョーナ・コストルナヤ選手、アナスタシア・タラカノワ選手がいます。

ちなみに、トゥルソワ選手、コストルナヤ選手、タラカノワ選手は、今シーズンのジュニアグランプリファイナルで、それぞれ金メダル・銀メダル・銅メダルを獲得しました。
エテリコーチの門下生が表彰台を独占したのです!
彼女たちは、年齢制限で平昌オリンピックの代表候補にすらなることができませんでしたが、次の冬季オリンピック(北京五輪)の有力候補となることでしょう。

このようにザギトワ選手は、世界女王と日々ともに練習し、その滑りを見て学べるだけでなく、下からも上がってくるジュニアのトップ選手からも常に刺激を受けるという、非常に緊張感のある中で練習を積んでいるのです。
とくに今のロシアのジュニア選手の中には、4回転ジャンプを跳ぶことができる選手が複数います。

4回転ジャンプを跳ぶ選手の一人であるトゥルソワ選手に関しては、以前まとめの記事を書きました。よろしければご覧ください。

アレクサンドラ・トゥルソワに注目!4回転サルコーを跳ぶ驚異の13才

気を抜けば、いつ抜かされるか分からないという厳しい環境で練習に励んでいるザギトワ選手。技術面はもちろんのこと、精神面も鍛えられそうですよね。

本番以上を求められる練習

ザギトワ選手が試合で跳ぶジャンプの中で最も難易度が高いのは、トリプルルッツートリプルループのコンビネーションジャンプです。

しかし練習では、なんとこのジャンプより難しいコンビネーションジャンプを跳んでいるのです。

ザギトワ選手は、試合の公式練習で、よく3回転の3連続ジャンプや、時には4連続ジャンプを跳んでいます。
このようなジャンプは、試合で跳ぶことはありません。

しかしこれは、日ごろから試合よりも難しいジャンプを練習することによって、試合での精神面での負担を減らすための戦略なのです。
この方針は、コーチのエテリ・トゥトベリーゼさんの考えだそうです。以前コーチがインタビューでそのように言っていました。

また、このエテリコーチは、表現面でも非常に高いレベルを要求します。

ザギトワ選手の練習動画を見たことがありますが、ジャンプをすべて成功させたにもかかわらず、コーチからは、「あなたはコンディションがいいのに、どうしてかわからない。心ここにあらずという感じ。見ていて退屈よ。」という厳しい指摘をされていました。

 

このようにザギトワ選手は、練習で本番よりも難しいジャンプを跳んで心身を鍛えているうえ、表現面でも高いレベルを目指して、日々練習に励んでいるのです。

後半にジャンプを固め打ちするスタミナ

フィギュアスケートの現在のルールでは、演技後半に跳んだジャンプは、基礎点が1.1倍になることになっています。

体力の消耗が激しい後半にジャンプを跳ぶ選手を、高く評価しようという方針ですね。

このルールが導入される前は、前半にジャンプを固める選手が多かったのですが、ルール導入後は、後半にもジャンプを持ってくる選手が多くなってきました。

しかし、フィギュアスケートは、非常に体力を消耗するスポーツです。後半にたくさんのジャンプを跳ぶことは、簡単なことではありません。

ですから大抵の選手は、前半に数本、後半にも数本、という構成にしています。ショートはジャンプが3本のみなので、全部後半に跳ぶ選手も何人かいますが、フリーは皆さん前半にも跳んでいます。

世界女王メドベージェワ選手は、フリーで前半に2本、後半に5本跳んでいますが、これでも後半に固めている方です。

しかしなんとザギトワ選手は、すべてのジャンプを後半に跳んでしまうのです。
これは、並大抵の体力ではできることではありません。

高い技術力に加え、並外れたスタミナが必要です。

ザギトワ選手は技術、表現、精神力に加え、このようなものすごいスタミナがあるのですね。

加点を狙うタノ・ジャンプ

ロシアのトップ選手たちは、当たり前のようにタノ・ジャンプ(手を上げて跳ぶジャンプ)をしますが、これは本来難しいことなので、加点対象です。

動画を見ていただければわかるように、ザギトワ選手はほとんどのジャンプを、両手を挙げて跳んでいます。

これにより、加点3点、2点をつけるジャッジが多くなり、結果として一つのジャンプで大きな点を得ることができるのです。(プロトコル参照。もう一度載せておきます。)

ザギトワ プロトコル

まもなく世界選手権!

まもなく世界フィギュアスケート選手権が開催されますね。

ザギトワ選手がいつもの完璧な演技を披露すれば、金メダルは間違いないのではないでしょうか。

世界選手権女子ショートは2018年3月21日、フリーは3月24日です!

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