【横浜】そごう美術館の展覧会「今右衛門の色鍋島」レビューと次回の「院展」

突然の質問ですが、美術館は好きですか?

私は好きです。
美しいもの、壮大なもの、威厳を感じさせるものなど、素晴らしい芸術品に囲まれていると、普段のあわただしさを忘れて、自分の感性が研ぎ澄まされていくような感覚を覚えます。
私はその感覚が大好きで、暇があるとよく美術館に足を運びます。

昨日、横浜にある「そごう美術館」に行ってきました。
そごう美術館は、そごう横浜店の6階にある、小さな美術館です。

以前平山郁夫展が開催されていた時にも足を運びましたが、その後はしばらく行っておらず、昨日行ったのが久しぶりでした。
ちょうど昨日2月18日まで「今右衛門の色鍋島 人間国宝の技と美」という展覧会をやっていて、ギリギリ滑りこむことができました(笑)

今日はその今右衛門展の感想と、今後開催される展覧会のご紹介をしていきたいと思います。

美術館にしてはめずらしく、「写真撮影OK」のコーナーもあり、ばっちり撮ってきました!!
写真に関してはド素人なので、あまりうまく撮れていないのが少し残念ですが、拡大などしてゆっくりご堪能ください。

展覧会「今右衛門の色鍋島」

最高級色絵磁器を継承した今右衛門

色鍋島は、江戸時代に生まれた最高級色絵磁器です。
熟練の陶工たちによって厳正に管理・制作された、精緻を極めた美しさと品格を持つ製品でした。

この伝統を明治時代以降も懸命に継承してきたのが、今泉今右衛門家です。

この展覧会では、2014年に陶芸家としては史上最年少の51歳で「人間国宝」に認定された十四代の最新作をはじめ、歴代今右衛門の作品が紹介されました。

今右衛門のテーブルコーディネート

写真撮影OKのコーナーがあったので、何枚か写真を撮ってきました。
このコーナーは、テーブルアートの第一人者である阪口恵子氏による、テーブルコーディネートの展示です。

正月

雛飾り

家を、仕事を、そして自分を静かに見守ってきた雛飾り。

箱に収まる先代や先々代そのまた遡った祖先が制作し、脈々と継承された小さな作品の一つ一つが見る人に語りかけています。

人々が寝静まった深夜、お雛様や小物たちが楽しむ酒宴にいつの日にか参加したい。そんな思いが込められています。

コーディネートポイントは、現代の生活にふさわしい磁器製の雛飾りです。

七夕

今右衛門 七夕

川辺に立たずにカワセミ、風に揺れる笹、水辺に遊ぶ蟹、夏の夕暮れ時、ふと涼風に吹かれる一瞬をテーブルに演出。

空飛ぶ宝石とも称されるカワセミの深い青に合わせたボヘミアングラスは「いつか会う人」というエピソードに惹かれロンドンの蚤の市で購入したものです。仕事への精進を願い織姫の織る「五色の糸巻」を供え、鷺の橋を渡り出会う織姫と彦星に思いをはせながら作られました。

コーディネートポイントは、涼やかな風を卓上に感じさせる清々しい笹と、古い有田焼に描かれる代表的なカワセミのモチーフで、日本人の美の原点「自然を模した風景」を演出した清涼感溢れる食卓。

蔵戸をテーブルに用いて「伝統と革新」、「伝えるべきものと新しいもの」を演出。

月見

今右衛門 月見

縁側に置いた李朝の卓にて月と語る。月下の静謐、過去と未来、家や自分が交差するひととき、月に祈る。祖先や体験から吸収したものが今の自分を創る。迷った時には天に問う、きっと教えてくれる。
そんな思いが込められています。

コーディネートポイントは、酒器のシルエットや李朝の卓の足のデザインがかもし出すオリエンタルなイメージと、月との対話や月の使者「兎」のモチーフから生まれる神秘性をミックスした食空間を演出。

クリスマス

今右衛門 クリスマス

空から降り注ぐ雪の夜空に吸い込まれるように、雪が街を静かに包み込んでいます。

聖夜を彩る純白のポインセチア、雪空に広がる結晶のようなグラスの煌めき。

キャンドルの灯が食卓に集う人々の心を一つに聖夜を祝福しています。

コーディネートポイントは、天から舞い落ちる雪の結晶が生み出す小宇宙を、星に見立てた百合鉢で表現したところ。

次は3月10日から開催の「院展」

2018年3月10から3月26日までは、「院展」が開催されます。

これは、今年10月に創立120周年を迎える日本美術院による公募展です。

日本美術院は、1898年(明治31年)、横浜出身の岡倉天心によって創立されました。
天心のほかにも、横山大観、菱田春草、下村観山らが創立に関わったそうです。
日本美術独自の伝統を守りながらも、次世代の新しい美術を確立するために意欲的に活動し、日本画壇に新たな風を吹き込みました。

毎年9月の東京展から始まり、全国を巡回する再興院展。第102回の今回は、現代日本画壇の大家から若手までの渾身の作品の数々が展示される予定です。

この「院展」もできれば行きたいなと思っているので、もし行くことができたら、今回のようにレビューしたいと思います。

まとめ

横浜のそごう美術館で開催された今右衛門展と、次回の「院展」についてお知らせしました。

機会がありましたら、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね。

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